「生活(LIFE)を満たす(FiLL)」vol.3
年中着れるメリノウール
WOOLISH LONGSLEEVE TEE
「上質&快適」なSuper140's メリノウール
青山:少しずつ春を感じられる日が増えてきて、来週からの26SS立ち上げが楽しみな今日この頃。年々ひどくなる花粉症に悩まされながらも、着る服だけは快適にと心地よい生地や洋服を日々探求しております。今回は天然のエアコンとも呼ばれるメリノウールを使用した「WOOLISH」をご紹介いたします。
小和田:Super140'sメリノウールを使用したLIFiLLオリジナルの生地を「WOOLISH」と名付け、「COTTONY®」に次ぐ定番素材を開発しました。オーストラリアのメリノ種の羊から生産される天然繊維。とても細くて柔らかく、ウール特有のチクつきを感じにくい。保温性のみならず、調温性にも優れており通年着用できる天然機能繊維。その中でも「Super140's」と呼ばれる、16.5マイクロンの厳選された極細繊維のみを使用しております。最大の特徴は品のある艶とドレープ性、そして滑らかな肌触りになります。
原料自体は、160、180、200…と数字が上がるほど繊細になります。ただ、僕たちが目指すのは「大人が着れる上質な日常着」なんですよね。となると、美しさだけじゃなく扱いやすさも譲れない。そのバランスを突き詰めると、答えはSuper140'sで、この原料こそが最適だと思って生地づくりを始めました。
ニッターさんからはスムース編みをおすすめいただいたのですが、通年着れる定番Tシャツを作りたかったので、天竺編みでいくつか見本を作成しました。24ゲージという、この糸で編む適正ゲージよりハイゲージで編んでみたんです。ただ、一番最初に見本が上がってきたときは、ちょっと度目が詰まりすぎていて。生地に独特の「もたつき」を感じたんですよね。ニッターさんと相談しながら編み機を調整していただき、ガーゼみたいな柔らかさがありつつ、見た目もすごく綺麗な天竺が出来上がりました。
青山:絶妙な塩梅の天竺ですよね。淡色は透け感があるのですが、濃色は1枚で着ても透けないギリギリの薄さなんですよ。冬は肌着として、春から秋は1枚着で。かなり万能な生地だなと思います。
編み機のからくりを教えてもらった時は、本当に驚きました。理屈だけじゃない、現場の職人さんたちの経験からくる発想というか……。いや、本当に勉強になりましたね。

小和田:原料と編みの次は、加工と染色ですね。WOOLISHの強みである、ご家庭で洗えるウールとなるのはこの段階での特別な工程がポイントになります。実は、紳士のウールスーツ地のウォッシャブル加工の技術をジャージーに適応させています。スケールオフと言われる鱗状の表面を薬剤で除去し、根本の隙間に樹脂を浸透させることで水分を含んだ際のフェルト化を防ぎます。樹脂加工をするとウールの風合いを損なうケースが多いのですが、この染工所さんの技術が本当にすごくて。固さやベタつきを全く感じません。
青山:天然のもので、毎回均一なクオリティの原料ではないので、加工も染色も温度管理が非常に大変だと伺いました。色ブレやムラも出やすく染め直しがきかない現場で、あれだけのクオリティを維持できるのは、やっぱり凄い技術です。
実際に現場に足を運んで、あの猛暑の中で向き合ってくださっているのを目にした時は、本当に頭が下がる思いでした。

「日常に寄り添う」家庭で洗えるウールTEE
小和田:出来上がったものを日常で使い込んでみて、正直驚きました。全くと言っていいほど毛玉にならないし、洗うほどに風合いが良くなっていく。Super140'sのメリノウールが持つ本来の質感が、どんどん引き出されていくんですよね。「着れば着るほど良くなる」って、まさにこのことやなと思います。
一番最初にリリースした後に、青ちゃんが「素肌に着てますけどヤバイですね!」って言ってくれたんを覚えてるわ(笑)。
青山:小和田さんもその時は下に肌着を着ていたので、僕のほうがWOOLISHのポテンシャルを肌で感じていたかもしれないです(笑)。
愛知県の勝川ランドリーさん(クリーニング店)でも30回の洗濯試験を行いましたが、洗濯のプロからも驚いた!とコメントをいただけました。
ロングスリーブの黒は3年たった今でも現役で着ています。生地の膨らみは少しなくなりましたが、毛玉は全く出ていないです!
小和田:工場の方によくよく話を聞いたら、糸の撚糸段階でも毛羽立ちや洗った際の斜行が起きにくいよう、撚りの回数も細かく調整されているらしく。本当にどの工程にも職人技の詰まった生地だなと感じてます。

「サイズ×色」選びで楽しめる定番アイテムに
小和田:定番アイテムとして性別問わずいろんな方に着てほしかったので、ゆとりをもたせたサイズ設定にしています。
また、落ち感が強い生地なので、サイズを上げて着用しても袖がだらしなくならないよう、袖口にフライスを付けています。裾にフライスを付けてセーターライクにするか迷ったんですが、フライスのキックバックが強くないのと、落ち感で膨らみのあるシルエットに繋がらないのでやめました。
青山:このバランスがとても着回しがしやすいです。
僕は3(M)がちょうどいいのですが、4(L)で着る事も多いです。タックインをした際に裾にかけて綺麗にドレープがでるので、ゆったりとしたサイズ感で着用しています。袖に関しても同じですね。グッとたくし上げた時の印象がいいし、何より袖口にフライスがあることで、日常の作業がしやすいです。

小和田:「ベーシックだからこそ色やサイズ選びで何にでも合わせられる」というのは青ちゃんとよく話すよね。
僕は生地を作ることが大好きで、好きな生地で着たい服を作る。それがLIFiLLの始まりであり、僕たちのものづくりのすべてです。
カットソーというカジュアルな分野だけれども、「大人が着れる上質な日常着」を届けられるように日々みんなと話しています。
青山:ちなみにチームには女性のデザイナーさんがいます。小和田さんと僕で話を進めていくとメンズ感が強くなるので、ユニセックスで女性も着やすいバランスに落とし込んでもらっています。
サイズ感の参考に、女性スタッフの2サイズ着用写真を。
165㎝でサイズ2がちょうどいいのですが、サイズ4で着用すると首元にゆとりができヒップも隠れるのでチュニックのような感覚で合わせていただけます。
正直に言うと、サイズ1だと首元が少し詰まりすぎてしまうかなと。なので推奨はしていませんが、着方に決まりはありません。ぜひ、色んなサイズやカラーを試して、自分らしいスタイルを見つけてほしいなと思っています。

WOMEN :165cm Size2(S)

WOMEN :165cm Size4(L)
小和田:繊細な原料と編み地なので、基本的には手洗いを推奨しています。生地での加工や製品ができあがった後に水洗いもしているので、縮みは発生しません。乾燥機はNGです!
ただ、実を言うと、ブランドメンバーは洗濯ネットに入れて通常洗濯をしています(今のところ問題なし)。ただあくまでも自己責任でのケアになりますので、心配な方は手洗いでお願いします。
青山:あとは裏返しでのケアをおすすめします。縮みに関してだけでなく、毛羽立ちの原因でもある摩擦を軽減させるために表側が擦れないような取り扱いをいただくと長く綺麗にご着用いただけます。
小和田:もちろんCOTTONY®も大好きなんですけど、夏の快適さを知ってしまうと、ついWOOLISHに手が伸びちゃうんですよね。汗をかいて濡れたあとの、あのベタつかない感じと乾きの早さは、COTTONY®と比べても本当に秀逸です。逆に冬は冬で、肌着として着ると体にやさしく沿って、じんわり温かい。
青山:そうですね。vol.1で紹介した「WOOLISH MILLED SMOOTH」もですが、とにかくSuper140'sの質感が良すぎて。この冬は、気がついたら全身メリノウールで過ごしている日が多かったです(笑)。今回のウール天竺は夏のほうが快適さを感じれるので、皆さまにも是非「日常に寄り添うメリノウール」を体感していただきたいです!
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