「生活(LIFE)を満たす(FiLL)」vol.1

「365日ジャージーに包まれたい」から生まれた
WOOLISH MILLED SMOOTH
はじめまして、LIFiLLの小和田(右)と青山(左)です。
今年は「ものづくり」について自分たちの声でお伝えしようと思い、生地や洋服についてのあれこれを綴る企画を始めます。
先日はインスタライブのご視聴ありがとうございました。不慣れな部分も多かったかと思いますが、温かい目で見ていただけますと幸いです。

小和田:改めてですが、LIFiLLはカットソー(※1)ブランドになります。入社から現在に至るまでの25年、カットソーの生地や製品の日本国内での生産に携わってきました。毎日の生活のなかで欠かすことのできないカットソーの魅力と日本の素晴らしい技術をより多くの方に伝えていきたい想いでLIFiLL =「生活(LIFE)を満たす(FiLL)」を立ち上げました。

※1:カットソーは、「Cut(裁断)」と「Sewn(縫製)」が組み合わさった造語です。生地は「編物」と「織物」の2種類に分けられ、編物の生地を裁断して縫製したアイテムをカットソーと言います。

ジャージー(編物)の魅力は、「糸・編み・染め・加工」の組み合わせ次第で様々な表情を生みだせ、下着からコートまでどんな衣服にもなりえるところです。加えて「快適な着心地」がジャージーで作る洋服の魅力になります。

布帛(織物)でしか表現できない良さはありますが、僕たちはジャージー(編物)でこんなものまで作れるんだという可能性や魅力を皆さまにお届けできたらと思います。



「軽い・暖かい・上品」
すべてを兼ね備えたウール100%のオリジナル生地

小和田:今回は昨年11月より立ち上げました、新素材「WOOLISH MILLED SMOOTH」についてお話しできればと思います。

青山:冬はインナー用途が大多数を占めるカットソーは、春夏よりも表側で見られる機会が多くはありません。そのなかで全身をカットソーの快適な着心地に包まれ、「オフィスシーンから休日まで幅広く着用できる冬の主役」が欲しいよねという会話から今回の生地づくりが始まりました。

「軽くて温かくて動きやすい」と「上品な印象」の両立を目指して、LIFiLLの定番素材である「WOOLISH(Super140’s メリノウール)」をスムース(※2)組織で編立しました。

※2:両面編み(二重組織)で表裏の区別がなく、なめらかでしっかりとした厚みのある組織のこと。

小和田:スムース組織をミルド(※3)加工し、フィニッシュでより光沢が綺麗にでるように仕上げております。「厚みと落ち感」の両立ができる縮絨の調整にこだわりました。縮絨を強めて厚みやハリを出し過ぎると柔らかな原料の良さが伝わりにくく、弱すぎてもジャケットやボトムの生地としてのこころもとなさを感じてしまいます。

※3:縮絨(ウール素材に溶剤を含ませ、圧力と摩擦で組織を密にして厚みと強度をもたせる)でウール生地に厚みを出し、表面に短い毛羽を残す仕上げのこと。

青山:2種類見本を上げて、シルエットのでる固めの仕上げで進めていたのですが、量産直前で小和田さんが柔らかいほうにすると。結果はそれが正解でした。軽くて女性も着やすくて、ウールのほっこり見える点が解消され秋から春まで着用しやすい絶妙な仕上がりになりましたね。

小和田:そう言ってもらえてよかった(笑)。
この仕上がりにたどり着けたのも、工場の皆さまの素晴らしい職人技術のおかげです。
原料のもつ上品な艶と軽い仕上げにしたことで生まれた綺麗なドレープで、ユニセックスブランドとしてより幅広いアイテムが作れるのではないかと思います。

WOOLISH MILLED SMOOTH SHIRT

青山:ではアイテムのご紹介にいきましょう。
まずは、WOOLISH MILLED SMOOTH SHIRTになります。
「LIFiLLらしさを詰め込んだCPOジャケット」と言いましょうか。
都会的に着用頂けるミニマルなデザインになります。

小和田:僕が168cmでサイズ2を着用しています。
オンオフ問わず着用頂ける力の抜けたサイズにしています。裾まわリにたっぷりと揺らぎがでるようにボックスシルエットにして、2タックで仕上げた共生地のボトムともバランスがとりやすいように仕上げました。
今回のシリーズには全て本水牛を使用しているのですが、厚みと表情のある色合いが艶やかな生地との相性がとてもよくて気に入っています。
青山:ジャストサイズで着ていただいても体のラインを拾わず、またサイズを上げていただくとアウター感覚でスタイリングが組んでいただけます。
僕が173㎝でサイズ3(ジャストサイズだと2)になります。
縫製面では、極力表にステッチがでないようにしたり、前立て裏は二つ折りの端を断ち切りでステッチを落としてごろつかないようにするなど、よりミニマルな印象を感じていただけるようにしました。

WOOLISH MILLED SMOOTH JACKET

青山:次にWOOLISH MILLED SMOOTH JACKETになります。シングル2ボタンのアンコンジャケットです。ジャージーならではの軽い着心地とストレスのない伸縮性を活かしたデザインにしています。肩巾やフロントラペルはかっちり見えるベーシックなサイズにしながら、バストに少しゆとりをもたせ裏毛など厚みのあるインナーも着こみやすいバランスに仕上げました。寸法だけでいうとボックスシルエットに見えなくもないのですが、生地の柔らかさとドレープがカマ底にもたつきを感じさせず、綺麗なシルエットにまとまりました。

小和田:僕はハーフコートのようなサイズ感で合わせられるように、サイズ3で購入しました。セットインではありますが、多少肩を落として着ていただいても、肩線に綺麗に沿ってなじむ生地の柔らかさがありますので、お好みのスタイリングに併せてサイズ選びを楽しんでいただけたらと思います。

青山:メンズライクになりすぎないように胸のポケットは省きフラットな印象をもたせながらも、裏側の総パイピングや袖の本切羽ときっちりみせるところはおさえています。こちらもオンオフ問わずご着用いただけるバランスの取れた仕上がりになったかと思います。

WOOLISH MILLED SMOOTH SLACKS

青山:最後は、WOOLISH MILLED SMOOTH SLACKSになります。トップス2型に合わせた、リラックス感のある2タックスラックスです。フロントにタックをたっぷり取ることで動いた際に生地の綺麗な揺らぎを演出します。裾にかけてゆるやかにテーパードさせているので、野暮ったい印象はなく、革靴・スニーカーどちらもバランスよく合わせていただけます。
ウエストは後ろ身のみゴムを入れているので、フロントはきちっとした印象を保ちながらも、ストレスのない履き心地でお作りしました。

小和田:裏地は付けていませんが、触れるたびに生地の心地よさを感じていただけるかと思います。僕自身が肌が強いほうではないので、基本的にはどの生地も「素肌で着用しても気持ちよい」を軸にものづくりをしています。スラックスに関しては、パイピングの固さを出したくなかったのでロック始末で仕上げています。

青山:春先にむけたジャケットとのセットアップはもちろん、個人的にはシャツとのセットアップを楽しんでいただけたらと思います。
全て共通の本水牛ボタンを使用していますので、シャツをタックインでジャンプスーツのように着ていただいても格好いいなと思います。ウエスト後ろにゴムがあるのがここで効いてきます(笑)。
ループも付けているので、ベルトを通していただければゴムも見えず、スタイリングも引き締まります。
小和田:定番の「WOOLISH TEE(天竺)」はご家庭で洗える加工をかけておりますが、「MILLED SMOOTH」はドライクリーニングでお願いいたします。ご家庭では、丁寧なところですとブラッシングや多湿を避けるようにしていただくのがベストですが、僕たちとしては気にせずガシガシ着用いただくのが嬉しいです。毛が立ってきて、より柔らかな印象になった状態も素敵です。

青山:はい、気兼ねなくたくさん着ていただきたいです。
「生活(LIFE)を満たす(FiLL)」というブランドの由来のとおり、毎日ジャージーの心地よさをどこかに取り入れていただけたらなと話していますね。

小和田:最後に告知となりますが、1/21(水)-2/3(火)の期間で伊勢丹新宿店メンズ館B1FにてPOP UPを開催いたします。
昨年9月に開催したPOP UPがつい最近のように感じます。LIFiLL初めての伊勢丹での開催でしたが、多くのお客様にご来場いただきましたね。新年1発目、どうぞよろしくお願いいたします。

青山:小和田か青山のどちらかが常に店頭におりますので、お気軽にお声がけいただいて、この機会にたくさん触れて着ていただけますと幸いです。
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