【特集】

クリーニング専門店が作る洗剤「wellwash」
「長生きしてほしい服がある。」

このコンセプトを元に作られた洗剤「wellwash」。創業70年のクリーニング専門店が開発した洗剤は、ナノ粒子分散という新しい技術で、高い洗浄力を誇りながらも衣類へのダメージを抑えながら洗濯することが可能に。さらにナノレベルまで細かく分解することで環境負荷を可能な限り軽減しています。
※10月よりLIFiLLの公式サイトで販売いたします。

今回は「wellwash」の販売元であるSave the Ocean株式会社 代表取締役の東本さんと営業の犬飼さんに、この洗剤を作るに至った経緯や想いをお伺いしました。

クリーニング屋が、クリーニング以外に出来ること

東本さん:僕たちはもともと勝川ランドリーという70年のクリーニング屋をやっています。家で洗えないものを持ってきてもらって、それをプロの技術できれいにする、というのが僕らクリーニング屋の仕事なわけです。だけど洋服も進化してきて、お客様の服がもう9割くらい家で洗えるものに変わっているんですよね。家で洗えないものの方が少ない状況です。

今後、家で洗う・洗える商品っていうのはどんどん増えていく。現に今だって家で洗えないものの方が少ない。じゃあクリーニング屋の将来を考えていった時に、ただ単に服をきれいにしましたということだけではなく、「洗う」という行為にきちんとフォーカスすることが大切じゃないかと思ったんです。

左:代表取締役の東本さん、右:営業の犬飼さん

「ところで、あなたにとって良い洗剤の基準ってなんですか?」

東本さん:洗浄力が高い、環境に良い、肌に優しい…。人によって良い洗剤の基準は変わると思いますが、どれかに突出しているけど、どれかは劣っている、って本当に良い洗剤なんでしょうかね。
お客様に聞いても洗濯の悩みはあれど「良い洗剤」の定義はなかなか出てこない。
何をもって環境に良いのか、何をもって肌に良いのか。そして1番のニーズであろう洗浄力の高さ。そして使い続けられる価格。これが揃ってこそ、「良い洗剤」と言えるのではないでしょうか。

じゃあ僕らが良い洗剤の定義を作ればよい。クリーニング屋という「洗う」ことに対してのプロが作った洗剤であれば、お客様にとっても良いのではと思いました。
家で洗えるものは家で洗ってもらう、自宅で洗うのが難しいものはクリーニング屋に持ってきてもらう。
「洗う」ということはもうクリーニング屋でやることではなくて、家で正しい洗い方を提供することが、今後我々がやっていかなければいけないことなんじゃないかと思い、洗剤を作った次第です。

「wellwash」の強み

犬飼さん:洗濯の悩みってなんですか?と聞くと、黄ばみ、におい、洗濯槽の汚れ、肌トラブルなどが挙げられます。
例えば無添加=肌に優しいという認識を持っている方も多いと思いますが、僕はイコールではないと思っています。ただちゃんと科学的な根拠に基づいた製品があればイコールになる。

今世の中に出ている洗剤は何の汚れを取っていると思いますか?油汚れなんですよ。大体服の汚れは90%くらいが油汚れ。あとは汗とかの汚れですね。で、それ以外の汚れが不溶性と呼ばれる汚れです。スイカの汁とか、カレーとかワインとかの汚れです。

この90%の油汚れは、水では落ちない。では一般の洗剤は何で落とすかというと界面活性剤と呼ばれる油のようなもので浮かせているんです。油による汚れを剥離させている。
これの問題点は何か。洗剤というのは汚れを浮かすまでをしてくれますが、浮かせた後どうするか?すすぎできれいに流しますよね。でも残るんですよ。この洗剤という名の油をきれいに濯げていないと、黄ばんだり、匂ったりというような悩みの原因のひとつになってしまう。

汚れが残っていれば黄ばむというのはもちろんあるのですが、それだけではない。きちんと濯げていないということも原因の1つなんですよ。いや、もっと言えば濯げていないことが大きな問題なんです。
口紅を油汚れに見立てた実験の様子。左からwellwash、一般的な洗剤、食器用洗剤を使用し、軽く指でこすり水で流している。
僕たちのこの「wellwash」という洗剤は、油を油で引きはがすのではなく、油の汚れをナノ粒子に分散させる、という方法で汚れを落としています。わかりやすく言うと乳化させている状態ですね。
微細化することで汚れを劇的に落とすだけでなく、すすぎにくい界面活性剤の量を一般の洗剤の1/3まで減らすことに成功しました。

しかも汚れを小さく分解することで、下水道の生物反応槽にいる微生物が分解しやすいサイズにして可能な限り環境負荷を軽減。また肌に間接的にふれるものとして、肌トラブルにも配慮。
そしてこれらすべてに科学的な根拠を持たせ、WEB上に結果を公開(生分解試験、BOD・COD試験、パッチテスト、スティンギングテスト)。
ここまでのことをしている洗剤ってなかなかないと思うんですよね。

東本さん:さらに言えばこの原料はココナッツ油とパーム油(ヤシ化の植物から採取される植物油)を使っているのですが、持続可能なパーム油の生産と利用を促進する、国際的な認証制度(RSPO認証)を取れたもので商品を開発しています。そしてWWFという世界の公益財団法人に対して、売り上げの1部、1Lにつき10円をWWFジャパンの環境保全活動に寄付しています。
原料の採取から使った後まで、すべてにおいて責任が持てる洗剤です。
犬飼さん:長くなってしまったので「wellwash」の良さをまとめますね。
① 環境に配慮した洗剤であること
② 肌に優しい洗剤であること
③ ①、②を合わせながらも、一般的な洗剤と同等の洗浄力であること
④ これらすべてに科学的な根拠をもたせていること
⑤ 原料から使用後まで、責任をもっていること

まだまだ語れることはありますが、どうしても長くなりますので、気になる方は是非こちらのサイトをご覧ください。

東本さん:我々は何を大事にしていきたいかと言ったら、そのクリーニングに出したという行為じゃなくて、洗ったという行為に満足することでもなくて、洗い上がりに満足をしてもらうことです。そういったサービスを提供していきたいというのが、まだできていないのでね。それをちゃんとやりたいなと思っています。

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