ディレクター:今回の主役は現代の技術の粋を集めた「ハイテク」な一着です。
この生地のスタート商品はGIZA45 OVERSIZED SHIRTなのですが、これもまた苦労しました。
原料は「エジプトの女王」と称される超長綿、GIZA45。今や農家さんもほとんど作らなくなってしまった、絶滅危惧種と言えるほど希少な綿花です。
この超希少な140/2の極細糸を、国内でも数少ない46ゲージの編み機で編み立てています。しかもただ編むのではなく、布帛(シャツ生地)のような表情を出すために機械を改造してるんです。
実は、この生地の質感を出すまでに1年くらい試行錯誤しています。
効率を求めてポリエステルを混ぜれば簡単ですが、それでは不自然なギラつきが出てしまい、納得がいかなかった。
シャツなんて工場さんに断られるくらい運針を細かく設定してもらって、そこまでしてやっと大人の抜け感に辿り着きました。
見た目は上品な光沢を放つきれいなアイテム。でも、触ると驚くほどしなやかなジャージー。
この「違和感」を美しくするために、この生地を使ったアイテムのデザインは徹底的に削ぎ落としています。
COTTONY®が手間暇かけた「ローテク」の傑作なら、このGIZA45は現代の技術を詰め込んだ「ハイテク」の傑作。
この「布帛の顔をしたジャージー」の衝撃を、ぜひ袖を通して体感していただきたいです。