ディレクター:夏といえば、やっぱり鹿の子(かのこ)。
ずっとCOTTONY® TENJIKUとCOTTONY® SOFTSTRECH(フライス)がLIFiLLの定番で大きな軸だったんですが、夏の風物詩である鹿の子を、LIFiLLらしくユニセックスなアイテムに落とし込めないかと考えたのが、開発のきっかけでした。
一番苦労したのは、その「肉感」。 鹿の子ってどうしてもメンズライクというか、やっぱりちょっと武骨な印象が強く出るなと思ってて。
最初は厚手がいいかとも思ったんですが、最終的に辿り着いたのは、女性でも着やすい柔らかさを持ちながら、かつ一枚で着てもギリギリ透けない絶妙な軽さ。この厚みの狙いどころこそが、今回の肝なんです。
改めて驚かされたのは、COTTONY®という糸が持つ「表現の幅」です。 普通の糸でカノコを編むと、良くも悪くも表面も裏面もカサカサとした独特のドライ感が出る。ある意味それがポロシャツの醍醐味ではあるんですけどね。ただ、このCOTTONY®の糸を使うと、ドライな表情は残しつつ、上品な艶感となめらかな風合いを両立できるんです。
ぜひ裏側から触ってみてください。表面は鹿の子らしいシャリ感があるのに、肌に触れる面は驚くほどしっとりしている。この「裏面と表面のギャップ」には、僕自身「さすがCOTTONY®だな」と改めて感心してしまいました。
カジュアルな組織なのに、どこか上品。そしてユニセックスのアイテムとして成立する。一見すると至って普通のポロですが、襟や袖を別で編み立てたこのディテールも含め、他にはない特別な一着になったと自負しています。
新感覚のポロシャツ、ぜひ体感していただきたいですね。